第42話 業界ワークシェアリング

話は飛びますが、もうじき60歳になる頃、60歳から国民年金(障害者年金の事は抜きにして)を、貰おうかどうか考えた。60歳からだと毎月の金額は65歳より少ない、これが一生続く。

そこで計算してみて分かった。60歳から貰い続ける金額の合計と、65歳から貰う金額の合計が同じになるのは76歳と何ヶ月である。即ち、76歳と何ヶ月より長生きすれば65歳から貰った方が得であり、それより先に死ねば損である。
私の場合、多分76歳までは生きれないだろう。また、世の中の制度がどう変化するかわからない。そこで、60歳から貰うことに決めた。

貰ってから考えた。閉店時間を早くしよう。体が楽だ。妻と私の年金を会わせると、世間的にはかなり少ないが、私たちにとっては、それなりの金額になる。その分店の売り上げが減っても収入は同じだ。

この話を業界仲間にすると、納得した人が多かったのか、閉店時間を大幅に繰り上げる店がちらほらと出てきた。それがだんだんと増えてきて、私の周辺地域は閉店時間が早くなった。お客さんは何が起こったのか分からなかったろう。

閉店時間を早めれば御客はそれなりに減る。だが、その分若い人の店に御客が増える。結果的に、この地域は、業界全体のワークシェアリングになった。