当時私はパチンコが好きで休みはよくパチンコをした。店内を一回りすると必ず数人の御客がいる。声をかける。「出ますか」御客が不思議な顔をして私を見る。しばらくして私と気付く。「ああ、兄ちゃんか、今度頭刈に行くよ」私「有難うございます」これを毎週やった。いつのまにか店の大先輩よりも私のファンが遙かに多くなった。
ところがである。大先輩からみると面白くないのである。自分よりも年下が、それも短期間に色々な面で上になるということは、面目丸潰れで甚だおもしろくないのだ。当然だ。私がこの心理を当時知っていたらもう少し上手くやったのだが当時はあまりにも疎かった。
そうこうしているうちに、皆、辞めていった。ついに私一人になった。それなりに御客は来ていたので、親子3人何とか食うことは出来た。