私は刃物を研ぐのが下手だった。600倍まで見える金属顕微鏡を買って、刃の付き方などを研究した。それでも駄目だった。困った。何とかならないものかと日夜考えた。 続きを読む
「突然二代目編」カテゴリーアーカイブ
第27話 飛びつき蛙
父は、私のことを冗談半分で「飛びつき蛙」と評していた。ある時、理容器具商が新しいアイロンを持ってきた。高価だが私は迷わず買った。使ってみたが上手くいかない。如何考えてもこの道具は欠陥である。しばらくしたら他のメーカーから、もっと良い物が出た。高価だったが迷わず買った。今度のは非常に上手く出来る。 続きを読む
第26話 テレビの歌番組
いつの頃か初心を忘れ、いつしか新しい感覚、技術の導入を忘れていた。この状態が後1年も続いていたら、突然、店は原因不明のまま暇になっていただろう。今思い起こすと危険な時期であった。この頃、全国のへアースタイルに大きな変化が起きる事を、私は気が付いていなかったのである。ただ私は運がよかった。それは、この頃妻がチェッカ-ズの熱烈なファンになったからである。 続きを読む
第25話 笑えない話
私達は御客には笑顔で接する。これは「私はあなたに敵意を持っていません。安心して下さい」「私はあなたの来店を歓迎しております」「私はあなたの来店を感謝しております」というような、色々な気持ちを伝えるためである。
しかし、 続きを読む
第24話 二人の女性
私が一人で仕事をしていたら、まもなく二人の女性が入店した。二人とも気立てのよい美人であった。彼女らは楽しく仕事をしていた。店は以前より忙しくなった。 続きを読む